なぜ学校外教育バウチャーなのか

チャンス・フォー・チルドレンでは東日本大震災で被災した子ども、また経済的に厳しい貧困世帯の子どもに対して学校外教育バウチャー(クーポン)の提供を行っています。

このバウチャーを利用することで子どもたちは塾・予備校・習い事に通ったり、スポーツクラブやキャンプ活動に参加することができます。



さて、上記の活動内容を見て「なぜ”学校外教育”なのか?」と疑問をもたれる方もいらっしゃるかもしれません。

”義務教育”という制度によって、教育機会は保障されていると言う方もいらっしゃるでしょう。
たしかに学校教育の部分だけを見ると、子どもたちに平等に教育機会が与えられていると言えます。

しかし、学校以外での教育に焦点を当てたときに、そこには「教育機会の格差」が歴然と存在していることが分かります。
公教育以外つまり、学校以外での教育を受けるためには教育を受けるために対価を支払う必要があるからです。
つまり、その対価を支払う経済的な余裕のない家庭の子どもは教育機会を十分に享受することができないのです。

今日の日本において、家庭間の経済的格差によって子どもの学ぶ機会にも格差が生まれています。

子ども時代の学びの機会が少なかった子どもは将来、進学・就職する際の選択肢が狭くなったり、自分の進みたい進路に進むだけの力をつけることができなかったりします。


私たちは、このような状況を変えていくために、学校外教育バウチャーを子どもたちに提供することで、学校外教育機会の保障をしていきたいと考えています。