Chance for Childrenのブラザー・シスターとは

チャンス・フォー・チルドレンでは学校外教育バウチャー(クーポン)を被災した子どもと貧困世帯の子ども(関西圏)に提供します。
そして、このバウチャー利用をする子どもに対して1名の大学生ボランティアが定期的な面談の中で、学習・進路についての相談に応じ、クーポン利用についてアドバイスを行います。

私たちはこの大学生ボランティアのことを”ブラザー・シスター”と呼んでいます。
ブラザー・シスターは月に1回、子どもと電話や面談などで、学習や進路などの相談に応じ、その不安を和らげると同時に将来のビジョンや夢を共に描くことで子どもの成長をサポートします。年齢の近い大学生は身近な相談相手、また良き見本となるため、子どもの課題を解決するためには必要不可欠な存在となります。

そして、11月にはこのように子どもにとってお兄さん、お姉さんの役割を担うブラザー・シスターを養成するための研修を実施します。

研修内容としては、大きく講義形式のセッションの実習形式にセッションに分かれます。

講義形式のセッションについては、グリーフケア※1に関する講義、貧困世帯の家庭状況についての講義、進学・就職に関する講義等があります。
※1.大切な人を亡くし、大きな悲嘆(グリーフ)に襲われている人に対するサポートのこと。
これらの講義を通じて、支援に必要な知識を体系的に獲得します。

実習形式のセッションについては、基本的なコミュニケーションスキルのトレーニング、ブラザー・シスターとしての実践を想定したロールプレイング等を実施します。


各セッション、専門家の方々からご指導をいただき、正しい知識、必要なスキルの獲得を目指します。こうして専門家による研修を受けた大学生がブラザー・シスターとして子どもたちの成長を支えていきます。

また子どもたちへの支援が開始した後は、定期的に学生が中心となって活動状況等をシェアする場を設定し、日々の子どもとの関わりの中での悩み等をシェアし次回の関わりに活かします。
このような場が、”1人の子どもを1人のブラザー・シスターだけが支える”のではなく”みんなで1人1人の子どもを支える”ということを実感できる場所となると私たちは考えています。1人1人の子どもをブラザー・シスターのみんなで支えていきたいと考えています。(雑賀)