CFCクーポン贈呈式スピーチ(2)

昨日に引き続き、CFCクーポン贈呈式の利用者代表スピーチを紹介させていただきます。

石巻市津波被害にあった中学1年生の男の子のスピーチです。


■CFCクーポン贈呈式スピーチ(2)

僕の生まれ育った石巻市雄勝町はあの日の震災で壊滅的な被害を受けました。

学校の屋上まで水が上がり、僕の家の周辺は高さ22mの水がきました。

町の8割の家が流され、たくさんの命が消えました。

その時、僕は家の近くの山に逃げました。

そこには近所の人や、足の不自由な人、目が悪い人たちがいっぱいいました。

険しい山道で、足元が悪かったので、僕はその人たちの手を取ったり、
おんぶをしたり、身体の弱い人を守らなければ、という気持ちになり、必死でした。

先月、自宅にその時の一人のお年寄りから手紙が届きました。

あの日のことを感謝しているという文面でした。

僕は人のために役に立った喜びを感じ、とても嬉しい気持ちになりました。

まだ、将来の夢は見つかりませんが、何か人のために役立つ仕事をしたいと思っています。

そのためにも今は勉強と部活をしっかりして、強い心を持って、がんばっていきます。

今回、僕を選んでくださった、チャンス・フォー・チルドレンの皆さんありがとうございました。