子どもの頃の体験機会が成長を支える

「低所得家庭の子どもに、体験活動や習い事は贅沢ではないか?」こんな声を聞くことがたまにあります。

チャンス・フォー・チルドレンの学校外教育バウチャーの利用対象は決して学習塾だけではありません。スポーツ活動、文化活動、野外活動、ボランティア、お稽古ごとなど、様々なものに利用できるような制度にしています。これは子どもの頃の様々な体験や人との出会いが子ども達の将来に必ずプラスの影響を及ぼすと信じているからです。

下記の独立行政法人青少年教育振興機構の調査結果をみると、子どもの頃の様々な体験の機会が、子ども達の将来に影響を及ぼしていることわかります。

『子どもの頃の体験が豊富な大人ほど、やる気や生きがいを持っている人が多く、モラルや人間関係能力が高い人が多い』

『子どもの頃の体験が豊富な大人ほど、学歴が高い・収入が多いという割合が高い』

■参考:独立行政法人青少年教育振興機構「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書 調査の要約より(2010年)
http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/62/File/10taiken-02.pdf

詳しくは上記の調査結果を是非見てみてください。

そして、悲しいことに、今日本では、学校以外のばで色々な体験の機会を得れるか否かは、家庭の経済状況に大きく左右されてしまいます。子どもの頃の体験機会の格差が子どもの意欲や能力に差を生みます。そしてこの差が学習能力や学習習慣にも差を及ぼし、最終的には学歴の差にも繋がる。そしてそれが収入差につながり、次世代さらなる貧困を生むという社会構造です。

これでも習い事や体験の機会は贅沢なのでしょうか?

放課後に生まれる様々な「体験の差」を埋めるために、チャンス・フォー・チルドレンはこれからも活動を続けていきます。