CFCクーポン贈呈式利用者スピーチ(3)  2013/3/20

2013年3月20日の開催されたクーポン贈呈式。

最後は、高校1年生のスピーチをご紹介します。

昨年クーポンを使って志望校に合格した彼は、
将来の具体的なビジョンと、次の一年の抱負を話してくれました。


○高1男子スピーチ(宮城県石巻市
「クーポンを使って志望校に合格。夢の実現に向けて一歩ずつ」

私は二年前の東日本大震災津波で家を流されてしまいました。
幸い家族全員無事でしたので母の実家に身を寄せ生活をしていました。

今までの生活とは一変、もちろん自分の部屋もなくあまり自由のない暮らしを二年間し、
その間何度となく震災を恨みまた悔しくも感じてきました。

そして約一か月前やっと新居も見つかり少しずつではありますが以前のような
生活ができるようになりました。

しかし一歩外に出ると全く片付いてないがれきも山のようにあります。
その光景を目にする度にここまでの道のりの遠さをまざまざと実感させられます。

今回チャンス・フォー・チルドレンさんからのクーポンは私の夢を実現させるために
使わせて頂きたいと思います。

私の夢は商品のデザインや企画、それに伴う設計を行うことです。

特にアイデア商品の企画を行う仕事に従事することが夢で、
高齢者や身体障害者の方の自立支援につながるような物を作りそれを使って
自分で何かが出来た時の喜びや達成感を自らの目や手で味わってもらいたいのです。

震災当時、特に高齢者の方や障害を持った多くの方々はとても辛くうしろめたい
日々を送っていたのではないか。
そして今もなお、多くの方々が前向きな気持ちになれないままでいるのではないかと感じています。

そんな時にでも、ほんの一瞬でも気が紛れ楽しさを感じながら手先や思考力を
使うような何かを作りたいと考えています。

その為の自分自身への今後の課題はその何かを見つけることです。
それを見つけるためには私の様々な体験や経験を積まなければなりません。

今以上に感性を磨き色々なものを見て、触れて感じて時代の流れに沿った
新しい文化を学んでいきたいと思っています。

前回のクーポンでは夢の実現への第一歩である第一志望校に入学するための
講習会などの参加に使わせて頂きました。

そのおかげで充分なほどの学習ができ志望校に合格できました。

今回はもう一段上のステップです。
更なる夢の実現に向けてまずは大学に入学するための学習に利用したいと思います。

私は今年高校二年になります。
そこで私の目標は大学への準備はもちろん視野を広めて様々な人との
交流をしたいと思っています。

最後に今回クーポンの継続利用を可能にしてくださいました
チャンス・フォー・チルドレン代表理事雑賀雄太さんをはじめ関係者の皆様、
またこの一年半毎月電話面談をしてくださった大学生の皆様、本当にありがとうございました。

そして今後もよろしくお願いします。