クーポンを使った支援のメリット

「Chance for Children東日本」が実施する被災した子どもたちへの学校外教育バウチャー(クーポン)の提供には、大きく3つの利点があります。
1、使途の限定
Chance for Childrenに集められたご寄付を現金で子ども達に給付せず、敢えてクーポン券にしてから提供しているのは、使途の限定という大きな意味があります。つまり、現金は何にでも使える、すぐに給付できるというメリットがありますが、逆に言えば“何にでも使えてしまう”というデメリットがあります。
対してクーポンは、今回であれば「学校外教育にしか使えない」。言い換えると、“確実に学校外教育に支出される”ということになります。使途が限定されるクーポンを使うことにより、被災した子ども達に確実に教育サービスを提供することができます。

2、被災した教育事業者の自立を支援
東日本大震災では、多くの教育事業者の方々も被災しています。子ども達の学びを支える事業者の方々自身が被災をしていることも、子ども達の学習環境が改善されないひとつの要因となっています。クーポンの仕組みを使うことは、この点においても大きな効力を発揮します。
つまり、この事業では、クーポンの提供を受けた子ども達が地域の塾やその他の教育機関でクーポンを利用します。その結果、被災地の教育事業者は収入を得ることができ、その自立に寄与することとなります。被災地の教育事業者の方々を支援しながら、子ども達には無償でサービスを提供できる、正に「一挙両得な仕組み」と言えます。

3、成果が明確
最後の点は、1の使途の限定とも重なりますが、クーポンの仕組みを使うことで、「いつ、誰が、どこで、何にクーポンを使った」かが明確となります。この事業はたくさんの方々からご寄付をいただき、その多大な支援により成り立っています。ご支援いただいた方は、自分の関わりによって、どのような成果が生まれたのか、自分が出した資金はどのように使われ、どうような支援ができたのか、そのすべてを把握することができます。

このような大きく3つの利点があるため、私たちはクーポンの仕組みを使って被災した子ども達の支援を行っています。